こんにちは、ゆるたつです
今回は「自己肯定感」をテーマにしました。
最近何かと話題の自己肯定感。書籍などもたくさん出版されていますね。
教育界でも学習指導要領を改定し、2020年から小学校で全面実施され、
「自己肯定感を高くする」ことがひとつのキーワードです。
これからの時代を生きていく上で、「自己肯定感」はひとつの大事な要素になるでしょう。
一応教育実習に行き、これから教育界に行こうとしている私が←(頼りない)
ざっくりと自己肯定感について解説します。
ちょっとでも参考になれば嬉しいです。
自己肯定感とは
自己肯定感は要約すると、自分自身の、価値・存在を肯定できるという感情です。
自分は愛されている、必要なんだ、存在していいんだ。と言ったように。
非認知能力
「非認知能力」と呼ばれるものが世界的に注目されています。
何それ知らないって感じの方も、自己肯定感を語る上では外せない事柄ですので、これもざっくり解説。
非認知能力は「心の土台」とか「人間力」なんて言われます。
- 創造力
- 忍耐力
- 自信
- コミュニケーション力 etc…
この非認知能力というのは経済学者のヘックマン教授という人が提唱したものです。
「ペリー就学前プロジェクト」という
「3〜4歳児の子供達に非認知能力を育てる指導を行い、
その後の人生にどう影響を与えるか」を研究しました。
これ、ノーベル経済学賞受賞してるそうです。すごい・・・
この研究は子供たちにどういう指導をしたかは詳細が明らかにされていないので、なんとも言えませんが、就学前(幼少期)に非認知能力を高める指導を受けた子供は、そうでない子に比べて、
- 14歳の時点で基礎学力が高い
- 40歳時点で給料が高い
- IQは次第に効果が薄れる(あまり変わらない水準になる)
- IQ以外の面では効果が継続
という研究結果が出ています。
この結果で結論何が言いたいかというと、
幼少期に学力・知識をつけるということにこだわらずに「非認知能力」を育てよ!
ということです。
「幼少期に非認知能力を育てることで、その後も成長が期待できる」ということが言えます。
キーポイントは自己肯定感
ではその非認知能力を高めるにはどうすればいいのか?
そのキーになるのが、「自己肯定感」です
この自己肯定感を高めるためには・・・
「愛着」を育む
大事なポイントは「愛着」です。
お父さん・お母さん⇄子供の間の愛情・きずな
特定の人から愛されている・大切にされているといったものです。
この「愛着」は様々な行動で育まれます。
スキンシップ
お母さん・お父さんに抱かれたり、撫でられたり、
手を繋ぐ、顔を近づける等々、普段の生活から近くに感じるという行動です。
これは親子ともに、幸せホルモンが分泌され(オキシトシンだったはず)愛着形成を促進します。
関心の共有
子供の感じたこと、見ているものなどを一緒に共有します。
「鳥が飛んでるー。」「電車走ってるー。」
あれ何?これ何?など子供の何気ない関心ごとを、
親が関心を示し、一緒に共有することで、愛着が形成されます。
子供の脳の思考回路をつくる上でも大切になります。
不安を取り除く
子供が何かに怯えている、不安がっている、イライラしているなど、
子供のストレス要因を共感してあげたり、落ち着くまで手伝うなどを繰り返し行います。
こうすることで、将来のストレス対処能力が良くなります。
愛着形成が行われなかった場合
愛着障害を引き起こします。これは、
- 親が子供に反応しない
- 関心を持たない
こういったネグレクト(育児放棄)により、愛着が形成されず、
人間関係、社会適合がうまく行きません。
この愛着障害は脳の視覚野を狭くするというデータがあります。
これが減少すると、視覚から取り込むメモリが減少するので、
視覚を使って記憶するという能力が低下します。
自己肯定感を高めるためにできること
日本は先進国の中でも、自己肯定感が低いです。
「自分自身に満足していますか?」という質問に、
世界各国の回答者の内、7割近くが「YES」なのに対し、
日本は5割に達しません。
これは日本人の悪い癖でしょうか。「できないこと」に目を向けがちです。

友達はできてるのになんで自分はできないんだ・・・
大事なことは、認める・褒めるということ。
- 努力を認める
- 頑張ったことを褒める
- 自分自身の長所を見る
- 他人と比べない
最近ラグビーが盛り上がりましたが、
前回大会、南アフリカに勝った日本(鳥肌が止まりませんでしたね)
この日本を率いていたエディー・ジョーンズ(現イングランドHC)は
チームを率いる上で大切にしていることを
「強みを知り、強みを伸ばすこと」だと言いました。
日本の忍耐力・協調性。
この強みを生かし、他の国の選手なら逃げ出すほどの桁違いの練習量で自信をつけ、
チームプレーで個の能力を上回る相手を翻弄しました。
その結果、日本はW杯通算1勝というところから、今では、W杯ベスト8です。
幼少期の頃から、親が子の
「頑張り」を認める
「いいところ」を褒める
他人と比べない
「できないこと」ではなく、「できること」に目を向ける。
こういったことをコツコツ行うことで、日本の未来は明るくなる!・・・かも?
ではこの辺で
ばい(^^)
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