クイックコマースは継続できるのか

解説してるよ
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アングル:インドでブーム「クイック配達」、競争激化で事故巡る懸念も
インドの食料品配達サービス業界で、アプリ利用による10分以内の配達を約束する新興企業が、ハイテク機器を使いこなせる顧客を取り込みつつあり、いわゆる「クイックコマース(Qコマース)」のブームを巻き起こしている。その半面で浮上しているのが、時間を守らなければと焦る配達員の交通事故を巡る懸念だ。

インドでクイック配達

インドで食料品配達がわずか10分という事業が伸びています。
一方、雇用環境や配達中の交通事故など、配達員には不満も見えます。

アマゾン、フリップカート、リライアンスなどすでに競争激しいインドの食料品小売業界。

そこに「ブリンキット」「ゼプト」という新興企業が乗り込み中です。
大企業との違いが、「10分で届ける」という脅威の配達の速さです。

ダークストアと呼ばれる「配達専門店」を都市部の各地に構え、
そこで配達員は積荷を2〜3分で行い、残り7分足らずで注文者に届けます。

利用者からすれば便利極まりなく、ネット上で衝動買いをするようなもの。
従来の「24時間以内での配送」が遅く感じるようになるわけです。

競合企業としてもこれは脅威で、「配送時間の短縮」が必要になってきます。

悩みの種は「牛のいる道路」

とはいえそうそう簡単ではないのが、インドという環境です。

・大半の道路が都市部でも穴だらけ。

・道路に牛がいるので危ない

・そもそも交通ルールを守らない。

インドでは日本のような整備された道は少なく、
律儀に信号を守るとも限りません。そもそも人口が違いすぎます。

2021年は4分に1人交通事故で死者が出たという統計も。

この交通環境で10分配達というミッションを課しているわけですから、当然不満が出ます。

ブリンキットのCEO・・・「時間を守れずとも配達員は処罰されない(焦らんでええ)」

配達員・・・「罰金あるやん、苦情くるし。(重圧)」

といった具合で、雇用主と配達員には、すでに隔たりがあるようです。
「10分配達は禁止しよう」という意見もすでに出ています。

拡大を見込んでいるものの・・・

ブリンキット、ゼプト、リライアンスなど
インドでこの「クイックコマース」事業をしている企業は今後も同事業を拡大する方向だが、
現在は「配達料無料」で事業を行っており、

・いつから配達料金を徴収するのか?

・その時、市場は小さくならないか?

・そもそも配達員はこの仕事を魅力に感じてくれているのか?

というお悩みが絶えず、事業継続・今後の成長性に不安感が残りそうです。

配達事業は投資妙味はあるのかどうか

日本でも出前館はじめ、Uber、menu、フードパンダ、Woltなどなど
注文料理配達は盛り上がっています。
パルシステムやオイシックスラ大地などの食材配達もありますね。

確かにこういったものが「10分で来る」となるとそれこそ一気に業界が変わり、
我々利用者、消費行動も変わりそうです。

とはいえこれを継続するとなるととても大変なことです。

日本で有名どころの配達といえば「出前館」です。
1月14日に1Qの決算を発表した出前館ですが、赤字継続です。

出前館の第1四半期は営業赤字が拡大、1都3県で大規模なキャンペーンを実施 | 株探ニュース
 出前館<2484>は14日取引終了後、22年8月期第1四半期(9~11月)連結営業損益が89億7200万円の赤字(前年同期は32億2900万円の赤字)だったと発表した。通期計画の500億円の赤字から550億円の赤字までのレンジ(前期は191億5700万円の赤字)は据え置かれた・・・。

流通取引総額という指標を大事にしていて、
とにかく1人でも多くサービスを使ってもらう、というのが大事になっています。

首都圏など人口の多いところで、積極的に販促キャンペーンを行っていて
増資をしてその資金を積極的に広告宣伝に使います。
浜ちゃんとか、最近ははじめしゃちょー・ヒカキンさんですね。
とにかく知ってもらって、使ってもらい、リピートしてもらう必要があるわけです。

おそらく確実に知名度は上がっています。
出前館は日本ではかなりの知名度でしょう。
当初はUberの真似事感が強かったですが、Uber配達員の交通マナー問題などもあり
出前館の方が印象もいいです。
非接触需要もあり、利用者も増えているようにも思えます。

出前館を見てみる

出前館の売上高を見ると、確実に売上が増えています。

2018年8月から比較すれば、2021年8月はざっと5倍です。

とはいえそれに伴って利益面の赤字も多くなっているので、安心とはいえません。

さらにここ近年で、一気にライバルが増えました。
さらに料理を提供する側、つまり店としては「どこを使うか」ではなくなっている気がします。
デリバリー利用の旗を複数掲げているお店が最近普通になっています。

どこでもいいから利用して、うちの料理を食べてくれればそれでいいわけです。
これはコロナ特需というより、今だからこそかもしれませんが。

今後はデリバリーの吟味が始まるか、もしくは共存か差別化を図らねば、というところでしょうか。

出前館は今後も利用者の増加、そのための広告宣伝に力を入れる方向ですが
それがいつまで続けるのか、どこまで行けばよしとするのか。
そして、投資家からどのように評価されるのか。
近年はコロナ特需といいながら下げ基調の株価ですので、
赤字続きには嫌気が差しているのかもしれません。

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