「結局、株ってなんなの?」
株式投資すると言っても、そもそも株をよく知らないというのは、あるあるですが、知らないのはちょっと危ない気がしますな。
ということで、さわりだけでも知っときましょ。
株式会社
会社というのがあります。皆さんの周りにもたくさん会社があるでしょう。中には、会社を経営していたり自宅が会社だったりするかも。
会社は何かしらサービスを提供していると思います。顧客にサービスを提供して、お金を稼ぐ。利益を上げることが会社・事業の目的ですから。
人はそこに勤めることでお金を稼げるわけですし、会社のおかげで日々様々な恩恵を受けて、生活できているわけですね。
しかし、会社は必ずしも上手くいくとは限りません。経営がうまくいかないなんて良くあること。
利益が上がらずに、日々様々な会社が立ち上がりは消えていく。
ですが、事業をするにはお金がかかります。お金を調達せねばなりません。リスクはあるがそれでもお金を集める。それも、より多くより様々な人から。
そのためのシステムが株式会社です。
株式という仕組み
会社を動かすために資金をあつめます。
1000万円を集めるとします。
だれか素晴らしい人が「ほら頑張れ」なんて言って、1000万円出してくれたらこんなに楽なことはありません。
ただそんなに甘くはありません
お金を出す方も、より上手くいきそうな、稼げそうなところへ出したいからです。大金なら尚更。
そこで、「1万円からでOK」にします。
そうすると1000人から集めれば見事1000万円達成です。
お金を出してくれた人には「1万円=株式1つ」を発行します。
お金を様々な人から集める。その代わりにお金を出してくれた人に株式を発行する。
これが株式会社のお金の集め方であり、株式というシステムです。
また、株式を持つ人のことを「株主」といいます。
株主のチカラ
よく「会社は誰のものか?」という問いがあります。
勘違いしている人が多いです
「社長のモノ」ではありません。
会社とは「株主のモノ」です。
株主こそ会社のオーナーです。
社長や取締役といった経営陣はあくまで経営権を持つだけ。
船で例えるなら、株主は船の持ち主。経営者は船の操縦士です。
(もちろん大半の株を持つオーナー経営者もいます。)
株主は、会社の利益を受け取れます。
配当です。これは利益から分配されます。比例配分といって、持っている株数に応じて利益の山分けをします。
また会社の意思決定にも参加します。代表例は株主総会です。持っている株数に応じて、議決権というチカラを行使します。これは株主としての会社に対する意思表示です。
やろうと思えば社長を降任させることも可能です。
デメリットは?
株主はオーナーです。腐ってもオーナーです。
なので会社の傷も一緒に受けます。倒産などしたときは、お金を負担します。しかしそれは持っている株式分のみです。
株式会社が、株主から集めたお金は「返済義務がありません。」
そのため会社側は返済を気にせず、お金を使って事業ができます。
株主としては「最悪返ってこない」という覚悟は必要です。
さらに、株式をお金に変えるには「取引所」で取引するしかありません。株式をお金に変えるということは、株式を売るということ。つまり誰かに買ってもらうしかありません。
会社に殴り込んでも、現金化はムリです。
それでも株なワケ
株式会社というのはほんとにすごい仕組みだと思います。
まず会社側からすれば、成功する確率が100%ではないのに、お金をあつめることができます。
銀行から借りるより数倍ラクでしょう。
よくユニコーンなんて呼ばれる会社があります。
あれは1000億円以上集めた会社を呼ぶわけですが、「まだ赤字です」なんてよくあることです。
利益が上がってない会社にそんなに集まるわけです。
キミの熱意に投資する、なんて本が売ってた記憶がありますが、投資家がやってることはそういうことです。
これが株式会社のすごさです。
そして投資家側。こちらからすれば極論、家に引きこもっていても会社のオーナーなわけです。
家でゲームしていようが、会社に出社していようが、学校にいようが、株主であれば会社のオーナーです。
そして、年に数回、会社から配当という山分けがくるわけです。
さらに株価が上がれば売却益もあります。
日本株なら株主優待もあります。
100円など、少額で投資可能です。
これはまさに株主の特権です。
まとめ
株式会社とは
色んな人からお金を集める仕組み
だれでも会社のオーナーになれる
おまけ
〜ちなみに世界初の株式会社は「オランダ東インド会社」〜
インドを目指そう!っていうめっちゃ冒険心ある人たち。香辛料の貿易が目的だったらしい。
〜日本の株式会社第一社目は、「第一銀行」〜
渋沢栄一が創設に関わる。名前が変わったり、合併したりしているが、系譜でいうといまの「みずほ銀行」に繋がる。
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