【狂乱】米国株:ゲームストップ

投資
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ゲームストップ。

2021新年いきなりの大荒れ株ですね。

アメリカのビデオゲームを売ってる小売店みたいです。この会社の株がすごいことになってる。

ここ最近投資家界隈で何かと話題をさらったゲームストップ。

いったい何がどうしたのか。

さらっと振り返りつつ、株の凄さを脳裏に刻んでおきましょう。

ゲームストップとは?

先述の通り、ゲームを売る小売店

主に扱っているのはビデオゲーム

ここ最近は赤字。株価も20ドルくらいをずーっと彷徨っていた、いわゆる万年割安株。

私も今回の件があるまで全く知りませんでした。

それもそのはず、ゲーム市場は近年App Store・GooglePlayなどの席巻により、ゲームはスマホにインストールする時代。ハードソフトのゲームでも作品はダウンロード可能。ハードソフト・カセットは虫の息。市場そのものの稼ぎ方が変わっています。

さらに小売店としては、Amazonに駆逐される時代。店頭で買う人は減っています。EC全盛期。インターネットを駆使せねば、顧客が来ない。こちらも稼ぎ方が根底から変わった市場。

GAFAに台頭され、完全に時代と見合わないビジネスをしているゲームストップ。顧客としているのはオールドなゲームのファンくらい。

かなしいかな…

株価低迷には理由がある、ということです…。

急騰は突然に

雰囲気が変わったのは1月下旬

突如株価が上がり出します。

決算が良かったわけでも、なにか新ビジネスを始めたわけでもない。

何が起きているのか全く分からず、あれよあれよと日に日に上がり、最高値は脅威の482ドル。

売買代金もAppleすら抜いて、トップに…。

2,000円が50,000円に…

え、25倍!?どゆこと。

それも最高値は1月28日

わずか1週間たらずの出来事。

なにがどうなってるのか…

仮想通貨かな?っていう値動き。

レディット

事の発端はレディットという掲示板サイト。

SNSという言われ方もしますが、正式にはネット掲示板のようです。

日本でいう5ちゃんねる

様々なチャンネル(スレッド?)を立てて、みんなであれこれ情報交換するところ。

ここに投資に関する情報を交換するチャンネルがあるそうです。

それが…

「Wall Street Bets」

このチャンネルに「ゲームストップにヘッジファンドが空売りを仕掛ける」みたいな投稿が。

そこに対抗して、揃いも揃って買いに向かう、という構図に。これが株価の急騰を演出。

買いが買いを呼ぶ。

Wall Street Betsで名前が挙がった銘柄へ、一気にお金が流れます。大量の買いが入るわけです。

ロビンフッダー

たかが投資情報交換してる一掲示板の影響がそんなに大きくなるのか?

ふつーはならんと思う。ネット情報だし、いるのは個人投資家だろうし。見た人がみんな買うなんてありえん。

しかし、このレディットが旋風を起こした。

ロビンフッドの影響がある、と言われています。

ロビンフッドはいまアメリカで熱い投資アプリ。スマホアプリだが、ここで株取引ができる。ネット専業証券です。

売買手数料は無料。投資の恩恵を全ての人へ、的な理念を掲げ、近々上場も検討中。

アメリカの若年層はロビンフッドを使って投資を手軽にできる環境がある。そして実際にゲーム感覚で取引している。ロビンフッダーと呼ばれる人たちである。

レディットにいるロビンフッダーたちは、レディットで情報をとり、ロビンフッドで取引をする。

世界中の投資家にとっては、2020年は特にロビンフッダーに振り回される年だっただろう。大半のロビンフッダーは投資初心者。定石や定番みたいなものが通用しない。

ゲームストップでもその動きが展開されました。

しかし色々考えると、ロビンフッドだけが要因ではないと考えられる。

1:余裕資金がある

アメリカは日本よりもコロナウイルスの猛威を受けている。

感染者数は圧倒的1位。

そして財政出動もハンパじゃない。日本は10万円もらった気がするが、あれっきり。

しかし、アメリカは3回やっている。失業保険もある。どうやら、思いの外アメリカ人の財布にはお金が余っているようだ。

そして、ロビンフッドのような手数料無料のツールがある。

自然とお金は投資に向く。

日本は貯金に回るが、アメリカは投資に向くのだ。

なぜか?知っているからだ。所得の伸びより、資本の伸びが大きいことを。

なぜ分かるのか。

圧倒的な富裕層がアメリカにいるからだ。

ビルゲイツ、ジェフベゾス、ラリーペイジ、マークザッカーバーグ、イーロンマスク…

彼らは全員、起業家であり資産家だ。

彼らの資産は自分の会社の株で膨らんでいる。

2:アメリカという株の強さ

アメリカの株価が世界的に見て強いのは、明白。

どこに投資するかとなれば自然とアメリカの株だろう。

コロナの猛威をくらっても、財政出動により、インフレ期待がかかる。

インフレは通貨の価値が下がる。

つまり相対的に、株などの資産は価格が上がる。アメリカの株価は絶好調だ。2020年の年末からは特に。

それをロビンフッダーは見ているのだ。というより体感していただろう。年末の成功体験が忘れられないのだろう。

気持ちはわかる。

もっともっと、という気分に駆られるだろう。

3:アメリカの分断

個人的にはここが1番の要因じゃないかと思う。

いま、アメリカは分断の真っ最中だろう。つい最近までやっていた、「大統領選」

バイデンvsトランプ

アメリカは日本よりも政治の主張が強いように思う。

左派なのか右派なのか、保守派かリベラル派か、民主党か共和党か。

結果的にトリプルブルーとなり、民主党政権にはなったが、議事堂占拠は衝撃だった。SNS上での扇動があったとは言え、トランプ人気が根強いことが分かる。そして彼らはあきらめないだろう。

引き続き陰謀論を展開するはずだ。そして水面下でトランプ思想は浸透するはずだ。Qアノンなどの勢力はネットを使い活動を続けるだろう。

ネット上で広がる政治思想の違いによる分断は避けられない。

さらに上院下院は民主党がかろうじて50:50にしているにすぎない。バイデン政権がスムーズにいくとは思えない。

分断は鮮明だ。

そして分断は市場にも影響する。

格差による分断

先述した超富裕層たち

世界には超富裕層が20数名いるそうだ。アメリカに多いわけだが、その一方貧困層といわれる人がいる。

貧困層の資産約3億人分、これが=超富裕層20数名だそうだ。

これが資産格差だ。資本主義の宿命でもある。

だがこれが分断を生む。

所得の再分配を掲げるバイデンは、増税をすると言っている。所得が少ない人を救うためだ。

貧困救済の財源確保策として、資産に税をかけるなんて案もあるそうだが、果たして実現できるだろうか。

必ず投資家たちは反対するだろう。そこには少なからず富裕層の資産家もいる。市場関係者もいる。

そして貧困層と対立だ。より一層、裕福な資産家や市場関係者、企業家は敵対視されやすくなる。

事実、今回のゲームストップ急騰に見えるのは、裕福な人たちに対する苛立ちや敵視だ。

ヘッジファンドに対抗する個人

レディットに投稿された銘柄は、ヘッジファンドに空売りされていたものばかりだそうだ。

レディットの個人投資家たちは、このヘッジファンドの空売りを嫌った。

自分たちが儲けるために、会社の悪印象を投資家や市場に与える。株価を下げに誘導する。

とにかくこの行動を嫌ったわけだ。

たしかに、ヘッジファンドの中にはあきらかに株価を下げさせるようなレポートを提出する節がある。

だが、だからと言ってヘッジファンドを目の敵にする必要があるだろうか。

結果的に今回はヘッジファンドvs個人投資家のマネーゲームの様相になり、ヘッジファンドが多額の損を被ることになった。

ゲームストップを巡る明暗

ヘッジファンドは痛手を被った。

空売りは株価が下がる、それによって利益が出る手法だ。

彼らは顧客から資本を預かり運用している。そのため出た損はどこかで取り返さないといけない。

そのため、他の資産を売っただろう。

結果的に、ヘッジファンドの損額が他の市場価格の下落圧力になる。

レディットの勝利により、ヘッジファンドどころかその他投資家も損を被ったわけだ。

さらに今回のゲームストップの乱高下の旅へ、安易に乗った乗客もかなりくらっただろう。

わずか1日で上下50〜90%動く株をじっと眺めて保有できる人間はそうそういない。

売買を繰り返すほど損が出ただろう。手数料が低い・0だとしても、税金分で負ける。

一方、アメリカにはこんな人もいる。

今回のゲームストップ急騰に乗り、奨学金を返済できたという人だ。

アメリカは多額の奨学金返済に悩む若者が多いと聞く。私もそうだが奨学金返済はかなり重い問題だ。

それを完済したというのだから、それは素晴らしい。

だがどうか勘違いしないでほしいものだ。

投資に実力もなにもない

奨学金を返済できるほどの利益を出したのはすごいことだ。

しかしそれは実力でもなんでもない。運が良かっただけだ。

今回の件は、利益が出た人がいる一方、ヘッジファンド始め損を被った人がいるいわゆる「ゼロサムゲーム」

上か下かにかけるギャンブルでしかない。乗るか乗らないかのチキンレースだ。

そんなものに実力もなにもない

ロビンフッダーはレバレッジをかけて取引するそうだが、こんなことは長続きしないだろう。ドーピングと同じだからだ。

自らの所得を超える多額の資金を動かし、ゼロサムゲームに参加しているのだ。そこには興奮や欲望、苛立ち、不満といった感情が渦巻く。

これは絶対に長生きしない。いずれ市場から去るだろう。

乗ってはいけない舟がある

投資に感情は不要だ。感情をころさないといけない。感情的な行動は碌なことにならない。

そしてゼロサムやマイナスゲームといったギャンブルも、投資家には不要だ。

もちろん短期トレーダーはいる。だが彼らはそれを良しとしているし、リスクも分かっている。

そしてルールを持っている。

今回のゲームストップには秩序がない。

上がるから買う、とにかく買う、そこに理由は特にない。ヘッジファンドが空売りしているから逆に買う。レバレッジをかけて。

ぜったいに乗ってはいけない舟だ。

まとめ

市場は時にすごいことを起こしますね。昨年もすごかったですが、今年もすでにお腹いっぱいです。

今回のゲームストップ事件は、既に投資家たちの間で

「これ絶対、映画化するだろ」

となっています。

ヘッジファンドvs個人投資家

さらにヘッジファンドが負けているわけですからね。

作品としては申し分ないですね。是非見てみたいですね。

ですが登場人物にはなりたくないですね。傍観しているから見ていられるわけです。

投資は傍観も権利ですよ。

では。

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