FIREは難しい?

投資をしよう
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先日の日経新聞を見て驚いた。

「FIRE甘くなかった」というコラムが載っていたからだ。なんとも切実な表題である。

今更何を言っているのだ、と思ったが要は、

ここ最近の市場の乱高下に当てられ、ここ最近投資という名の投機を始めた新参者が、FIREなんてムリじゃないかと文句を言い始めたということだ。

そもそもFIREとは何か。

ファイナンシャル、いんでぺんでんと、リタイア、アーリー

経済的に自立できるお財布事情になって、早めに仕事を引退する、である。

仕事一筋うん十年という形が当たり前ではなくなり、給与収入に頼らない生き方もあるよねという近年のトレンドみたいなものだ。

殊更ここ30年、給与の伸び率が横ばい、もしくは低下気味の日本人にとっては何とも甘い誘惑である。

給与は伸びてないけど、その間にこんなに資産(株式)は伸びてたんだよ!すごくない!(アメリカ株)

そんなばかな!すぐにアメリカ株を買わなきゃ!

という行動が透けて見える。

FIREを夢見る投資家が相次いだのだ。YouTubeなどで「投資、資産運用、FIRE」と検索すればまぁほんとたくさん出てくる。

当ブログもそんな言ってタイトルに入っとるやないか。その通り。

とはいえ、投資に踏み出すのは素晴らしいとわたしは思う。この環境下であえてリスクをとっていく。変動するお金と引き換えに、経済を企業を、回しているのだから。

しかし、誰かの意見を鵜呑みにして投資を続けるのは本当にやめた方がいい。

アメリカに投げておけばいいんでしょ

日本はオワコンでしょ

手数料安いとこに毎月積立でしょ

といったような考えに固執してる人が多すぎる。

そして、記事にもあったが「アメリカ株は上昇し続ける」という思い込みに酔いすぎている。

もちろん一時的なモメンタム、トレンドはある。コロナ流行以降のアメリカは良い例だ。

だからレバナスが流行った。

とはいえ、レバナスは一時的な上昇トレンドに乗って、より大きな利益を出すデリバティブであって、長期スパンを前提とした「資産運用」ではない。

本来FIREとは、10年20年というスパンで運用して、あくまで”早めに”リタイアするものではないのか。(少なくともわたしはそう考えていた)

1発逆転で当てて、2〜3年で引退なんて誰が言い始めたのか。

「日本人の投資・資産運用は、テクニカルに偏りすぎている」と、VC出身の方がどこかで言っていたが確かにと感じる。

板読みでどうこう、チャートでどうこう、サラリーマンでも一年で一億だの、なるほどそんなものをFIREを夢見て本屋に駆け込んで見てしまえば勘違いするわけである。

そんな事ができれば、とっくに日本は資産家大国である。FX市場はデカいのだから。

目的とプロセスが一致していないのだ。

だからあべこべな浅はかに見える行動が起こる。

資産を増やしたいと言っている人が、率先して減るやり方をしている。

皆さんが見ているFIRE教本にはおそらく以下のような趣旨の記載があったはずだ。

「米株を中心とする、世界の株式に広く投資する。それは、個別株や特定の市場に偏った資産配分、売買を繰り返す投機ではなく、S&P500のような市場指数に沿った手数料の安価なインデックス投信・ETFで行うパッシブ投資である」

では日経記事にあるような実際はどうか。

レバナスである。

レバレッジナスダックETF一本背負い。

ETFのため、一見指数に沿ったパッシブな投資に見えてしまうが、その裏でレバレッジをかけている。証拠金が発生する。その分はもちろん投資家が負担する。

さらに対象はナスダック指数である。

3,000社を超える企業を対象にしたとは言うが、アメリカ市場であることに変わりなく、さらに近年はハイテク・IT業界動向の参考指標になるほど、インターネット関連企業に偏る指数である。

ここにこだわって投資するということは、アメリカのIT産業と心中するということに同じ(いいすぎである)

資産の減るやり方というのはつまり、おそらく投資初心者の方が最初に見聞きしたであろうやり方と真逆を行っているということである。

コロナ以降のアメリカ資産の急上昇に目が眩み、老後資産作りだの数年後のFIREだの言っている割に、目先の利益を求めて行動してしまった結果である。

投資家は誰しも思っている以上にリスクを取りすぎる傾向にある、というのは有名な話。

我々はいつのまにかリスクまみれになっている。

気づいたら仮想通貨も保有しているし、カントリーリスクに足を漬け込み、レバレッジもかけている。

だからこそ継続的な情報収集、勉学を欠かさない。様々な所に足を運び、自分の目で耳で実感することが必要である。

SNSに偏重した情報収集はとても脆いと私は考えている。とても主観的で自己主張が強すぎる。偏った考えが多く、利己的に感じる。何よりソースが謎である。

偏った学びは、行動にも表れてしまう。

「市場に残ることが大切」と言いながら、実情は「現金8〜9割」で買い場を待っていると言い出す。

それはもう撤退に他ならない。

買いタイミングが分かれば、みんなとっくに資産家である。

ここで主観的かつ自己主張強めに、わたしが大切にしているとある投資家の発言を引用しよう。

“過去のパフォーマンスは将来を保証しない”

疑って疑って、慎重すぎるくらいがちょうどいい。

ぜったいなんてない。分かるはずがない。

だからこそ長い目で見る方が良い。

少なくとも一年で結果を出すという生き方よりはぐっする寝られるはずだ。

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