大前提の結論
「投資のタイミングが分かる」
「買い時・売り時はシグナルさえ掴めば簡単」
「これさえ分かれば(あれば)投資は怖くない」
この類の文言を使う人は絶対あてにしてはいけない。
カモ狙いです。
みんな思いは同じ
「いつ投資を始めればいいのか」
「どのタイミングで買えば(売れば)いいのか」
この類の疑問・質問は尽きない。
私だってそうです。
なぜならこれが分かるのであれば大儲けです。
投資のよく言われるやり方は、
「安値で買い、高値で売る」
たしかに、その通り。売却益を得ることを目的にするなら尚更。
みんなそれをしたいのです。
でもできない。
株価が上がれば「まだ上がる」「もう高すぎる」と考え、下がれば「もう底だ」「まだ下がる」と考える。
結果タイミングを失う。2020年3月のコロナショックがいい例です。私も「2番底」狙いで完全にタイミングを逃した人です。
だから、「投資の教え」みたいなノウハウ本・セミナー・解説動画・テクニック・自称トレーダーがたくさん世に出回るわけです。
みんなあぁだこうだやりながら、どうにか投資を上手くできるようになろうと必死なわけですね。
個人投資家は大半負ける
個人投資家と言われる人たち。これは私も含め一般人の方たちですね。
一方、機関投資家というのは例えば証券会社のトレーダーや、生保の運用担当者のこと。
そして個人投資家、この人たちは「9割が負ける」と言われています。
損をするわけです。
なんででしょうか?
カモだからです。悲しいことに。
我々が日頃目にする投資に関する情報は、大抵の場合、機関投資家側から提供される情報です。
彼らは「手数料」ビジネスです。
どうにか売買理由をつくり、売買させたいわけです。
投資は自己責任ですが、機関投資家に比べリソースが少ない我々個人投資家は、提供された情報を元に投資する以上、売買を操られている面もあります。
そんなこんなで、やらなくていい売買を繰り返す結果、負けを繰り返すわけです。
ゲームストップ騒動は悪いお手本
機関投資家を目の敵にしたいのも分かります。
ゲームストップ騒動はまさに「機関vs個人」の顕在化です。
投資を知らない方々がこの報道を見て、「個人が大きい会社を打ち負かしたのか!すごーい」なんて言ってましたが、これは盛大な勘違いです。
理由は色々
- ゲーム感覚の投機
- レバレッジをかけた無理な投機
- ネットで集まった投機家
- 根拠の薄い投資理由
- 持続不可能な投資
- 無理な対戦
投資は課金ゲームではありません。ゲーム感覚では健全な投資市場が崩れます。
ゲームストップ騒動の参加者(ロビンフッダー)は、レバレッジ(信用取引・オプション)を使い、自分の持つ投資資金以上の額をかけています。借金してまで投資した人もいるようです。これでは莫大な損を抱えてもおかしくありません。
レディット上で群がった彼らは、絆も結託も虚像です。昨日の味方は今日の敵になります。
空売りされている、ヘッジファンドを許さん、というなんとも感情的な投資理由です。投資に感情は禁物です。取り返しのつかないことになります。
「上がるから買う、買うから上がる」なんていう状態の投資市場は、歴史を見れば分かる通り、必ず終わります。
色々綴りましたが、上記の理由からそもそも無理ゲーです。
個人にはお財布に限界があります。今回の騒動で「倒された」ヘッジファンドは、ヘッジファンドから支援を受けて乗り越えています。
ロビンフッダーは何人市場に生き残れるでしょうかね。
個人と機関は別モノ
個人投資家はあくまで自分の財布からお金を出します。
一方機関投資家は誰かのお金を使って運用します。
なのでそもそも投資する準備の時点で別モノ。当然手法も違えば目的も違う。
機関投資家と同じ道は進めません。
彼らが売ったり買ったりするのに惑わされてはいけません。
○月に○円目標などはあくまで彼らの意見。それがタイミングではありません。
タイミングを図りたいというのは分かりますし、材料が欲しいのは当然ですが、あくまで他人の意見ということ。
趣味でやればいい
最終的には自分の意思が頼りです。
私の個人の見解では「タイミングなんて分からない」です。
ではどうするのか。
思った時が買い時、思った時が売り時。
あーだこーだ考えると動けなくなりますから。
タイミングを見つけたいなら、趣味でやればいいです。
自分のお財布と相談して、最悪無くなってもいいお金で「タイミングを狙うアクティブ投資」をするのです。
このお金ならFXもできる・レバレッジも使える・先物なども試せる。様々な手法にチャレンジできます。
間違っても全資金で1発逆転狙ってはだめです。
破滅します。
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