600万ウォン(円換算60万円ほど)を2000億ウォン(同200億円)に。
仮想通貨で一気に資産を増やし、家業の財務状況を一変させて、経営を立て直した。
韓国のSNSで有名な仮想通貨リッチの方の話らしい。
仮想通貨で億万長者?
・・・というのをPodcastで聞いて、

なんだそれ、やっば・・・
となった私。
そして私と同じく、こういうのをSNSなどで見て、ワイも仮想通貨で1発逆転だぁぁ!
となる若者が多い、韓国。
というのも、
国として見れば同じアジアの雄だが、経済規模は日本以下。
人口も日本の約半分:5000万人ほど。
日本と同じ「超高齢&所得伸び悩み社会」
だが、仮想通貨取引量はなんと世界シェアの10%を誇るという韓国。
取引しているのは、主に20〜30代の若者だそうですが
その取引している仮想通貨が、ビットコイン…ではなく、
得体の知れないコイン(いわゆる草コイン)
代表例はドージコイン。
(ただこのコインは「イーロン・マスク」氏のツイートで乱高下しますw)
「株なんてせいぜい上がって30%。仮想通貨は300%上がる」
値上がり益に目が眩み、訳もわからん仮想通貨に手を出す人々。
とんでもないリスク背負っていることが分からんのでしょうか・・・
おそらくよくよく考えればわかるのですが、
韓国にも、日本の若者と同じような悩み・現状があるのです。
韓国の若者
韓国は文在寅政権ですが、
高齢者雇用や労使対立など、働く上でのいざこざが頻発していて、
なおかつそこにパンデミック。
さらに不動産の価格高騰で家を買えず、そもそも満足に住めない。
今日までの4年間でソウルではマンション価格が80%増し。
年々家賃があげられる。しかし給料はそのまま。それは無理だ・・・
ただでさえ、韓国は学歴至上世界、かつごく一部の財閥系企業に入れなければダメ
みたいな超ハードな就活事情。
韓国の所得などを見ると、
ひとりあたり国民総所得(GNI)は「31,755ドル」
韓国ウォンを日本円換算すると、「357万円」
ちなみに日本は41,710ドル。
日本円換算だと「450~460万円」
その年によって、日韓は上下しますが大体どっこい。
要は日本の方がいいともいえず、韓国は悪いともいえず、
ぶっちゃけどっちも伸び悩み。
事実、日本の1人あたりGNIは世界的に見れば、23位。GDPは世界3位ですが、
国民一人一人の豊かさで見れば、決して良いとはいえません。
そしてそんな最早”後進国臭”すら漂う日本とどっこいの韓国。(異論は認める)
生活が良くならない、給料が上がらない。
高齢者優遇だ、若者の未来が見えない。
その結果、韓国の若者は
「結婚しない・出産しない」を主張する。
韓国の婚姻率は毎年歴代最低を更新中。
2020年が21万4000件。前年から10.7%減少している。
さらにそれに伴い出生数も減少。
2020年は27万5815人。
このままいくと、1〜2年後には20万人を下回ると予想されていて、
日本の80〜90万人の出生数と比べても、より深刻。
「非婚」という言葉が流行り、
若者は一人世帯が増えていて、
「ひとり飯」「ひとり酒」「ひとり旅」が当たり前に。
なんだか、ものすごく寂しさを感じますし、若者の苦渋の決断かつ諦めが漂います。
しかし他人事に感じないこの親近感。
K-POPやドラマに見る華やかさ・勢いとは、真逆の実態。
仮想通貨で一発逆転を狙いたくなる気持ちがわかりみ。
他人事じゃないこのバブル
韓国では仮想通貨で一発逆転狙って投資。が、流行っていますが
別に仮想通貨が悪いとは思いません。
問題はそのやり方です。
預金を全て得体の知らない「草コイン」にぶち込む。
友達が儲けたと聞いて同じものを買う。
SNSで値上がりチャートを見てそこに乗っかる。
資金がないから借金して買う。
異様に高いレバレッジをかけて取引する。
目先の利益や儲けに眩んで、
異様なほどのレバレッジをかけてたり、生活費を注ぎ込んだり、借金しているわけです。
これはもはやギャンブルです。
結果、すでに豊かとはいえない状態だった若者がさらに資産を減らす。
多額の借金を背負うものまでいるのです。
これは日本やアメリカでも最近見られる出来事です。
アメリカでは、ロビンフッドで取引した若者が
誤ったアプリの取引画面表示を見て(信用取引をしていた模様)自殺した事件。
謎の投資詐欺に引っかかる若者が多く、最近やけに投資広告が多い日本。
これからもますます、こういった儲けた話・成功した話・投資勧誘は絶えないでしょう。
ギャンブルが全て悪いとは言いませんが、
全財産を賭けるとか、自分の資金以上のことを賭けようとすることはやめましょう。
1発で儲けるなんてことは一般層には無理です。
投資はトレードがうまいから儲けるわけではないと考えます。
資金が大きいからこそより儲けも大きくなるのです。
1億円運用している人と、100万円運用している人。
同じ運用利益10%でも、
前者は1000万円、後者は10万円の利益です。
つまり大きく利益を出している人は、それだけ大きいお金を動かしているのです。
それはもしかしたら、元手資金ではなく
レバレッジつまり借金して、リスクの大きい投資・投機をしているかもしれません。
うまい話には裏があります。
生活を良くしたい、より良い生活を、もっと豊かに。
この気持ちは私も同じですが、
そんなに生き急がなくてもいいんじゃないですか。
ゆっくりお金持ちになることはみんなできると、有名な投資家も言っていますよ。
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