【読書記録】14歳、明日の時間割

活字の時間
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鈴木るりか

この人物を知っていますか?
私は最近知りました。


2003年生まれのこの作家は文学界を騒然とさせました。
デビュー作「さよなら、田中さん」は短編小説集として発表され、10万部を突破。
当時、鈴木るりかさんは中学生。まさに鮮烈デビュー。


そして、2作目「14歳、明日の時間割」
今回はこの本を読んでみました。

この本の目次

  • 1時間目 国語
  • 2時間目 家庭科
  • 3時間目 数学
  • 4時間目 道徳
  • 昼休み
  • 5・6時間目 体育
  • 放課後

1時間目 国語

この話は「三木明日香」を中心に進む。

中学生ながら小説で特別賞を受賞した彼女。
序盤はそんな彼女と、本を全く読まない語彙力皆無の父、洋画オタクの母、によるコントのような会話が展開される。

その後、学校へ舞台を移し、国語の先生から呼び出される。
大量の自作の小説を渡され、出版社の編集者に渡して欲しいと言われ・・・

最後は幼なじみの中原君との中学生っぽい会話と、
中原君のかっこよさを感じて幕を閉じる。

2時間目 家庭科

この話の主人公は「伊藤葵」 家庭科が得意な女の子。

序盤は、料理や裁縫が苦手な、壊滅的な不器用さを持つ母の話。

学校では所属する「家庭科部」に卓球部から男子が転部してくる。
そこから何やらその男子「野間君」と主人公の淡いラブストーリーの雰囲気が・・・

そしてこの話でも中原君がいいとこでまた良いこと言う。中原・・・。

3時間目 数学

模試の数学で9点という結果をたたき出し、意気消沈の主人公「坪田修也」

学校では頭がいい方だが、決められた範囲ができるだけで応用力がない。
ましては、この地元(田舎)で通用するだけで決して頭がいいわけでは無い。

この主人公は親の転勤が理由で、高校進学のタイミングで東京へ行く。

そのため中学2年のこの時期から模試を受けている。
周りはまだ誰もそんなことしていないのに・・・

そんな時に登場する、おなじみ中原君
「東京なんか行きたくない」という坪田君に、中原君がかける言葉は・・・

4時間目 道徳

「松尾圭」
 彼の家では、お父さんが突然行方を晦まし、そして母が身元不明の年下男性を連れてくる。
そして母も行方を知らせず消えて、主人公と謎の男性「ミチ」の同居が始まる。

流石にその状況を心配する、同じ陸上部の中原君
怪しむ、母と同じパートの林さん、担任の矢崎先生

「息ができるならまだ大丈夫だ」

道徳が得意だったという「ミチ」が教えてくれた言葉。

そんな時、先生が家庭訪問に来ることに。どうなるのか・・・

昼休み

読書少女になりきっている「山下」

年賀状が一枚も届かず、教室で本に目線を向けつつ周囲の話に耳を傾ける女子。
ほんとは友達が欲しいが、嫌われたらどうしようなどと考えすぎて踏み出せない。
結果、ひとりでいても変に見られない読書を選択して、
髪型もおかっぱ、そのまま本当に視力が落ちてメガネに。

死守した図書委員の仕事で図書室の本整理をしていると、後ろから声をかけられる。
そこにいたのは、陸上部の強化選手・勉強もできる・女子から人気の中原君・・・

5・6時間目 体育

運動神経皆無の「星野茜」

そんな彼女には絶望的な行事がやってくる。マラソン大会。
さらに追い討ちをかけるように先生から
「今年はクラス平均タイムを出し、競いあう」という通達が。

そんな彼女は、祖父がいる。余命わずかの祖父が。
「私が一度も歩かずゴールすればあと2年生きる。」そんな願いから練習を頑張ることに。

中原君から指導をしてもらうことにしたが、そんな彼にはお兄さんがいた。
かつては世界大会まで行ったが、
全く結果を出せず周囲の批判に耐えられなくなり、引きこもりになった兄が・・・。

なぜ中原君は陸上をやっているんだろう?
お兄さんは大丈夫なのか
祖父の容態は?
そして茜は走りきれるか?

マラソン大会当日を迎える。

放課後

国語教師の「矢崎薫」

小説家を諦め教師をやっているわけでは無い。これからなるのだ。
そんなで20年も投稿している。

担当クラスの三木明日香が新人文学賞・特別賞を受賞した。
なぜ私では無いのか。そんなことを思いながら彼女のつてを頼った。

知り合いのおかげであった小説家とも連絡がこない。
三木明日香の編集者から勧められた新人賞の選考も1次落ち。
三木明日香は出版が決まったらしい。

そんな感傷的な時、職員室で採点していると、日直の中原がやってくる。

「先生も小説書いてるんですか」
「今度読ませてください」
「楽しみに待ってます」

そうだ。待ってくれる人がいる。喜んで欲しい。

そんな初心を思い出した。小説を書くのが好き。
ノートを取り出し、ペンで書き出す。

何十年ぶりの手書き小説だった。

それぞれのストーリー

全ての話がつながっていく、そんなストーリー。

中学生の悩み、小さなことのように見えてもその時には重要なこと。

とても好きな本になりました。

コメント

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