【読書記録】自分を捨てる仕事術

読書記録
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タイトルは結構敬遠したい本ですね。

著者は石井朋彦さん。スタジオジブリのプロデューサーです。
この本は石井さんが鈴木敏夫さんから学んだ仕事術を綴っています。

若い人・自己流で壁にぶつかっている人に読んでほしい本ですね。

自分を捨てちゃうの?

自分を捨てて他人を真似するという仕事術

一言で言うとこれになります。

自分なんてどこにもいない
自分の中には何も無い
何かあるとしたら、それは外 つまり他人の中である

自分を捨てる。これは言い換えるとこうなる。
「常に素直でいること」
「外に対して心を開いていること」

自分を捨てる仕事術はそれまでの自分を消し、真似た相手を上書きする仕事術では無い。
自分を空にして真似してみる
自分の中に残るものだけを必要なものとして、馴染まなかったものは捨てる。

自分を捨てて他人の真似をして、どうしても真似できなかったところ、それが自分の個性

ジブリヒロインからわかる特性:鈴木敏夫の問いかけ

「耳をすませば」の月島雫・「魔女の宅急便」のキキ
このどちらが好きですか?


この答えで、その人のタイプ・価値観がわかる。という質問。

月島雫の場合=将来に夢を持って突き進む

キキの場合=自分に与えられた仕事を一つ一つこなす

【鈴木敏夫の話
「僕はね、キキが好きなんですよ
雫はね、小説家になろうって決意するでしょ。
好きな男の子がバイオリン職人を目指しているのをみて影響されちゃってさ。
でも、雫に本当にそういう才能があるかわからないでしょ?
雫がかいた小説を爺さんが読んでさ、君は原石だって言うじゃない?
でもあれって無責任だよね、もしかしたら雫はこれから、
自分に才能が無いと知ってものすごく苦しむかもしれないのに。」

「それに引き換えキキにとって魔女っていうのは、親から受け継いだ血でしょ?
キキは、生まれつき自分が持っている能力を活かすにはどうすれば良いか?と考えて
魔女の宅急便の開業を決意する。
その中で、挫折を経験して飛べなくなり、出会いと学びを通して再び飛べるようになる。
自分の持ち物を理解して、どう働くかを考え、一歩一歩その目標に向かって努力する。
僕はキキの生き方の方が好きだなぁ。
〜本書引用〜

何だか夢・希望を否定されているような感覚になるがそうじゃ無い。
その夢を掴めるか・努力ができるのか。
それはその人の本来持っているものに由来する。
そこを認めることができるかどうかだよ。こんなことを問いかけてくれます。

「こんなことしてていいのか」
「やりたかったことは、他にあるんじゃ無いか」

これは自分にこだわりすぎると出てくる悩みだと著者は言います。

外からの意見を取り込もう。
求められた通りやってみよう。

こんなことを伝えてくれます。

疲れるでしょ?

疲れると人はちゃんとした判断ができなくなる。

【鈴木敏夫の話】
「俺の場合は本当に真剣に考えるのは、1週間のうち、せいぜい1日。
それ以外は、整理に使う。整理をしてから、一気に集中して考える。
ずーっと考えてると疲れるでしょ。」

メールをチェックする・書類を片付ける・日程調整・・・などなど。
こういう小さなことの整理整頓が最適化に必要であり、
そういったことの実践例も紹介されている。

鈴木敏夫が真似した人

徳間書店創業者・徳間康快。

鈴木敏夫や宮崎駿が「社長」と呼んだ、出版界の大物。

真似したのは「相手を魅了する話し方」

  • 話すことを3つに分ける
  • 枕から語り始める
  • 手や足の置き方、お腹の力の入れ方、目線というフィジカルの使い方

話すことを3つに分ける

どれくらいの分量で話されるのか?
これがわからないと聞き手がストレスを感じる。
全体像を宣言することで、理解をしやすくする。

枕から語り始める

いきなり本題に入らない

相手との共通の話題で、より入りやすくする。

これは、大手企業の会議なんかでも取り入れられているものですね。

フィジカルを活用する

鈴木敏夫が徳間社長に言われた心得

「肩幅より少し大きく足を開き、10ぽんの指に力をいれる。
軽く拳を握り、片方はテーマを数えるのに使う。
下っ腹に力を入れてお腹から声を出し、注目して欲しい時は両手を少し広げ、印象付ける。」

本質を見る

千と千尋の神隠しの主人公は誰か?

それは千尋(千)でしょう。

しかし、鈴木さんは言います。
「作者を投影しているキャラクターがいる。」と・・・。

そして著者は絵コンテを見直し、登場回数が多いキャラを探します。
そしてそれは、ハクでも湯婆婆でも無い。

カオナシでした。

カオナシは宮崎駿自身。

鈴木さんは言います。
「カオナシはストーカーだよね。
でも、宮さんはそういうキャラクターにも、千尋のような相手との出会いがあれば、
存在できる場所があるってことを言おうとしている。
カオナシは宮さんであり、現代の多くの若い人そのものなんだ。」

「ストーカー」「ひきこもり」という現代の問題を落とし込み、メッセージを出している。

そしてこの作品の本質を宣伝します。

「みんなの中に、カオナシはいる。」

これは物事の本質を見るという話でとてもわかりやすい内容でした。
一見すれば千尋の話。
しかし、カオナシを通じて
「居場所をなくしたものが居場所を見つける、千尋という相手に出会って。」
という、社会問題も落とし込んだ作品になっている。

そしてその本質を宣伝して、大人も見る作品となりました。

まとめ

この本を読んでいると、
自分には何も無いという悩み、そのものがいらない悩みだなと思いました。

真似してみればいいじゃないか!と・・・。

「自分のために他者を必要とするし、他者に必要とされる自分が自分」

魔女の宅急便また見ようっと(^^)

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