ここ最近は「金利」がよく話題に上がっておりましたね。
FRB(米国)が利上げして、
ECB(欧州)が利上げして、
一方その頃うちの黒田は、、、
「利上げ?上げてどうにかなると思っているのかね。狂っている?言うのが半世紀ほど遅いぞ、バチカンイスカリオテ。」
基本的には、より利回りが高いところにお金が集まりますからアメリカやヨーロッパ方面に投資資金が向かいますわな。とかくアメリカへ。
つまるところ、ドル・ユーロあたりの通貨が買われ、
米国や欧州諸国の株式やら債券が買われ、そしてますます日本円は売られると。
そんな感じの近況です。
国内で言えば、
若年層(20〜30代)が比較的資産運用に積極的に取り組んでいますが
みんなアメリカ大好きなので総じて「米国株」に資金が向かっております。
S&P500、大好き。
これも結局ドルで買うことになるので、円を売ってることになります。
円安進行が促進ですわ。
証券口座で日本円で買っても、あれ結局バックエンドで為替してますからね。
みんな日本をお捨てになってるわけですね。
円安進行でさらに外貨を買う動きが加速している印象ですね。
銘柄選択ではない
こんな時、「円安に強い銘柄」やら「世界で負けない日本企業」やら
とにかく「こんな状況で勝てる!・儲かる!銘柄」みたいな情報が
たーくさん出ます。
しかーし。
こんな時に意識したいのは、
何を買うか?でも、
いつ買うか?(今d…)でもなく
「いくらをどこに置くか」だと思います。
かっこよく言うと、アセットアロケーションです。
母国語で言うと、資産配分です。
投資・資産運用=株(またはFX)
みたいなイメージを持つ人もいるかと思いますが、そうではないということ。
「現預金」「国内株式」「国内債券」「外国株式」「外国債券」「不動産」「商品・金」
などなど分類すると、色々あります。
それぞれを「箱」として考え、各箱にいくら入れておくかを考える。
これがアセットアロケーションです。
卵を1つのカゴに盛るなと言うやつです。
箱にも鮮度があるんだ
きちんと預金も1つの選択肢として考えるわけですが、
とかく、、、、日本では預金の比率が高いというのが特徴です。
預金と保険・年金で個人資産の80%を占めるというデータが出ています。
悪いとは言いませんがこの「箱」の利回りが低いので、
いい選択肢ではないよね〜、と最近は叫ばれています。
預金は利率0.001%、保険商品はせいぜい1.5%がいいとこでしょう。
ネット銀行では利率が高いところがありますが、とは言え0.1%ほど。
保険はそもそも本来「リスクヘッジ」であって
投資・資産運用・利回りを求めること自体がお門違い、だと思いまして。
結局株かい!となるわけですが何も「全ぶっ込みしろ」と言う話ではありません。
かつては預金が正解だったわけです。
私の祖母は保険でかなりボロ儲けしてます。
それこそ郵便貯金が大正解の時代があったわけです。
預金と貯金は本来別物ですが、いまだにお金をキャッシュで貯めることを「貯金」と言うのは
それほどゆうちょがすごかったと言う影響力の名残ですね。
要はその時々で、旬を見極め、良い箱に入れていく必要があるよねと言うことです。
それで言うと今は「預金」「保険」は比率は必要最低限でいいよねと言うこと。
可愛い子には旅をさせるんだ
アセットアロケーションを進めていく上で大切なのは事前の把握です。
懐事情を知ろうぜ、と言うこと。
・直近1ヶ月で使う生活費
・6ヶ月分ほどの生活費(もしもの時の備えとして)
・今後3年ほどで必要になりそうな資金(子供の入学金が、、、とか)
サラッと考えて上記のところに”該当しないお金”を
株式などのリスク資産に回すと良いかと思います。
きちんと必要分の現金を確保しておくことで、
気兼ねなくリスク資産に回して高パフォーマンスを求めることができます。
それこそ今月の生活費を米国株に回したら詰みです。
「え、家賃?ちょっと待って。マクド○ルド株今売るから!あ!下がってる!ファーーーーーーー・・・・。」
なんていうめんどくさいことになります。
キャッシュタイセツ。
無理して株式を買って、気になって仕方ないなんてことになったら
本当に下がった時に売ってしまって損しちゃう、なんてことも。
長期投資は資産運用としては良いパフォーマンス出しますよと言われても、、、
不安な人は不安になります。
それであれば無理せず債券や金などで運用することも一考です。
値動きが荒くならないように調整するのもアセットアロケーションの手法です。
ぬくぬくおうちで持っておくお金と、外で旅させるお金
みたいな感じで棲み分けすることで
日々の動向に左右されない資産運用ができるのでは、というお話です。
もちろん日々のトレードを楽しめる人は資産配分などは気にせずと思いますが、
それこそ「老後資金」を考えている人は「長期投資」が大切です。
長く相場とお付き合いするには、銘柄は大して問題にはなりません。
資産クラスをどうするか?です。
株式の長期パフォーマンスが良いことは書籍などでもよく紹介されていますが、
その「株式」と言う大義と長く付き合うには「株式」という資産区分で広くみる必要があります。
IPOする企業もいれば、倒産・整理する企業もあるわけです。
なんとかショックも当然きます。
株式の死なんていう時もあったわけです。
それでも投資を続けるにはより引いた目線が必要です。
アセットアロケーションを考えた投資は、
「銘柄選択」を見ている投資よりもよっぽどゆったりと構えられそうです。
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