9024:西武HD 年初来は勝ち組

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5月12日に2022年3月期、通期の決算を発表した西武HD

西武鉄道とプリンスホテルが主な事業の持株会社です。
プロ野球球団・西武ライオンズや、西武園ゆうえんちなども有名ですね。

鉄道業界は2020年以降コロナの影響が業績に響き、
いまだに影響を受けている業界とも言えますが
今回の決算を見る限り、割と持ち直した印象を受けています。

決算は好感されており、株価も上昇しています。

決算をみる

売上高(営業収益)17.7%の増収

営業利益は赤字ですが、赤字縮小で持ち直した形で74.4%回復(増益した)

1株あたりの当期純利益35,39円ということできちんとプラスです。

要因としてはミライトHDに対する、西武建設の株式譲渡益を上げています。

事業環境が良いわけではありません。
・役員報酬、従業員賞与の減額
・車両 運用の見直し
・バス路線の再編
・業務の内製化
などなど、固定費削減につながる取り組みをきちんとやった結果です。

その結果として配当も今期5円から増配を予定しており、23年3月期は10円を予想しています。
配当が出せる余裕ができてきたということです。

「アセットライト戦略」

とにかく今期は「アセットライト戦略」に注力したんだ、という認識です。

・西武建設、保有株式の95%を譲渡
・プリンスホテル所有の一部物件を譲渡
組織再編を行い、ホテル等の物件資産管理業務と運営の分離

これによってコロナで傷ついていた財務面を大きく改善できます。

自己資本比率は低いですが、改善が見えます。

営業キャッシュフローが黒転しましたので、
有利子負債比率インタレストカバレッジレシオも算出。

全て以前以上に良くなったとは言えませんが、
組織再編の効果が出ていると言えるのではないでしょうか。

むしろ鉄道業とホテル業の企業としては、コロナ禍でよくここまで持ち直したと評価すべきでしょう。

業績予想、開示

23年3月期の予想も開示しています。

”新型コロナウイルス感染症流行が収束に向かい、
国内景気は段階的に回復していくことを想定”
という注釈付きですが、

・売上高(営業収益)は、4,430億円 前期比11.6%増
・営業利益は、310億円 前期営業損失132億円
・償却前営業利益(EBITDA)、880億円 前期比107.5%増
・経常利益、250億円 前期経常損失174億円
・純利益、820億円 前期比671.9%増

西武建設を譲渡していますので、
以降は西武建設の売上等が連結されず減収要因になりますが、それを加味してもこの数字です。

かなり見通しは強気と言えます。

”当面は、コロナ禍で悪化した財務体質の強化が最優先であり、設備投資の厳選や「アセットライト」をテーマと した「経営改革」を進めてまいります”

という文言がありますので、引き続き「ホテル・レジャー施設」の売却などの動きがあります。
組織再編の真っ只中でもあります。

配当復活・増配しただけでも評価してくれという想いですかねw

好調な株価 鉄道業界の復調か

その思いが届いたのか否か。

今回の決算はとても良い評価で受け取られていると思います。

そしてあまり話題になっていませんが、西武HDの株価が年初からかなり調子良いです。

なんと西武HDは年初から30%近く上げています。

鉄道各社で比べてみると鮮明ですね。
逆にまだまだ感染症の影響が見られるJR各社が苦しんでいます。特にJR東日本です。

現状は、西武や近鉄などいわゆる私鉄の方が機動的に動けている。
そして地方の方が感染症のリスクが軽微かつ終息が見えているということですかね。

西武の本社池袋ですけどねw

もちろんここからどうなるかは分かりません。
また感染流行などで行動制限などとなると、西武HDの今期以降に対する前提条件が崩れます。

アセットライト戦略である、物件管理と運営の分離がうまく進行しない
そもそもの売却計画進捗に遅れが出るなども考えられます。

そういったリスクは加味しておくべきでしょうが、
とはいえ、それを加味した株価だと思っていますので
西武HDは鉄道業界の中では評価されている企業と言えるでしょう。

個人的には、行楽が復活していく年でもあると思うので
・プロ野球(ベルーナドーム)
・ライブ等(横浜アリーナ)
・お出かけ需要(西武園ゆうえんち)
での収益がどれだけ伸びるか見ていきたいですね。

IR情報|西武ホールディングス
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