
年明け1/3の米国株式市場で、Appleの時価総額が3兆ドル(円換算346兆円)の大台に乗った。
上場企業の時価総額3兆ドル突破は世界初です。
Appleは、2020年8月に時価総額2兆ドルを達成しており、
3兆ドルに1年半かからず到達という上昇スピードです。凄まじい、いやもはや恐ろしい。
われらが日本のエリート集団、東証1部全体の時価総額合計が「734兆円」なので、
Apple1社でその半分の時価総額に到達しているということに。
そもそも2兆ドル到達ですらAppleが初でしたし、
その後一時はMicrosoftに時価総額抜かれていたのに、いつの間にやら群を抜いていた。
(Japan天下のトヨタは時価総額34兆円です。)
何故そんなにお高いの?
①iPhoneをはじめとするApple製品のシェア・利益率の高さを評価。
特に日本はApple信者が多いですね。iPhoneシェアは日本スマホ市場では6〜7割なんて話も。
さらにApple Music・App Storeなど、サブスク課金収入もあり、利益安定。
②企業の財務基盤・格付けも良い。
S&P500で最高格付けなのは、Apple・J&J・Microsoftの3社のみ。
③配当・自社株買いなど、株主還元も良い。
④「Apple」というブランド力が強い。
今後のビジネス展望に対する期待
・AR、VRといったメタバース領域への参入
・EV市場への参入
ハイテク企業の勢い凄まじい
マイクロソフトは時価総額2兆5000万ドル
アルファベット(Google)、Amazon、テスラも1兆ドル越え
資金集中ゆえの懸念
米国の代表指数「S&P500」
その時価総額の25%が、
Apple・Microsoft・Amazon・Google・Tesla・Meta(Facebook)
で構成されているという状況。
業績も良いし、会社の財務も問題ないので、評価は正当と言えば正当。
さらに最近の「インデックス運用」ブームが拍車をかける。
会社からすると、「脳死」状態で資金が入ってくる。いや脳死状態で投資家が資金を入れているのか。
S&P500をベンチマークにしている投信・ETFや、米国・世界株が投資対象のインデックス運用では、ほぼ確で上記企業に資金が入ります。
しかしその分、株式市場・資産運用に対する影響力も絶大。
なんらかの理由でAppleをはじめとする「巨大ハイテク企業」が「下がった」場合、
全部下がる懸念があります。
Appleが下がると、S&P500も下がり、それは米国市場が下がることと同義。
さらに米国が下がると日本市場も下がる・・・という下落の連鎖が始まるということが。
現状、Appleは「買われすぎ」「割高」なんていう声もあり、今後一時期は売られるかも?そうなると、市場全体に影響あり。
インデックス投資勢は気絶しよう
今まさにインデックス運用、つみたてNISAなどでS&P500に突っ込んでいる人、
両学長などYouTuberの発信もあり、行っている人は増えてきているはずです。
現代では、外国株に投資がしやすくなりました。
日本株のパフォーマンスが冴えないことも相まって、より世界全体への投資・強いて言えば
「米国株投資」はかなーり人気です。
外国株投資を謳う投信などは、
中身を見ると大体6割ほどは「米国企業」に投資しているものが多いです。
そしてその個別企業は大抵の場合
かつて「GAFA」と称されていたような「巨大ハイテク企業」です。
現在では、
Google(アルファベット)・Apple・Meta・Amazon・Microsoft・Teslaが
主だったところでしょう。「ESG」なんてつく投信はTesla率が高まるものが多いです。
とにかくよほど気をつけない限り、気づいたら「米国中心」のポートフォリオになっています。
米国中心の投資が今の「ポピュラー」です。
脳死で投資するとそうなるように投信・ETFが設定されています。
そのため、巨大ハイテク企業の株価に左右される人がとても多いと思います。
規模も大きく、額も大きいため、たかが「1%」下落でも相当吹き飛びます。
その分ベンチマーク指数も影響を受けます。
そしてその指数連動の投信も下がります。
つまり我々の資産運用にも影響が来ます。
そのとき我々はどうしましょう。
おそらくTwitterが大騒ぎになります。
YouTubeにも「株価暴落〜どうする〜」などの動画が増えるでしょう。
デイトレ勢や、スイングの方々、投機勢はおそらく「損切り」「空売り」などの手法が必要でしょう。
ですが、長期勢・つみたて勢はそんなものは入りません。
むしろ長いスパンでコツコツ投資する人にとってはそういう
「落ちる時期・冴えない時期・世紀末」は必要なんです。
そうでないと、「保有口数・取得平均単価」がいい感じになりません。
なので、世間が「終わり」「絶望」「狂乱」を吹いているときは気絶しましょう。
淡々と続けるべきです。
いずれその時が来るでしょう。焦らないようにお互い気をつけましょう。
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